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【コラム】ZEHを超える!GX志向型住宅とは?|基準・条件、補助金要件、メリットをご紹介

2025年02月07日

ここ最近、GX志向型住宅への関心が高まっています。しかし、GX志向型住宅が、どのような住宅のことを指すのかと疑問をお持ちの方は多いのではないかと思います。令和6年11月22日に、2025年カーボンニュートラルの実現に向けて、ZEH基準の水準を大きく上回る省エネ住宅(GX志向型住宅)や子育て世帯を対象とする長期優良住宅やZEH水準住宅の新築を支援する新たな補助制度を創設することが閣議決定されました。令和6年度補正予算の成立が前提ではありますが、住宅の省エネ化への支援を強化する子育てエコホーム支援事業の後継制度として「子育てグリーン住宅支援事業」が創設されます。そこで今回は、GX志向型住宅の基準・条件やメリット・デメリットなどを詳しく紹介します。

 

GX志向型住宅とは何か?


 



 

GX志向型住宅とは、「グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)」を実現するために設計された次世代型住宅を指します。この住宅は、省エネ性能や再生可能エネルギー利用の水準を大幅に高めたものです。断熱性能等級6以上や再生可能エネルギーの活用が義務付けられており、従来のZEH(ゼッチ:ゼロエネルギーハウス)基準を超える高性能な住宅となっています。

 

GX志向型住宅が生まれた背景


GX志向型住宅は、家庭におけるCO2排出量を削減し、2050年までに実現を目指す脱炭素社会への貢献が挙げられます。また、エネルギー効率の向上による住まいの快適性向上と光熱費削減を同時に実現することで、持続可能な住環境を目指しています。

 

ZEHとの違いとは?どこが進化したの?


GX志向型住宅は、ZEHと同じく高い省エネ性能を備えていますが、その基準や目指す方向性において大きな進化を遂げています。具体的には、断熱性能等級6以上や、UA値0.46以下(地域による基準差あり)といったより高い断熱性能が求められます。また、再生可能エネルギーを利用することで総エネルギー消費をゼロにするだけでなく、さらなるプラス(エネルギープラス社会)を目指している点が特徴です。他にも、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費削減率が35%以上であることや、総合エネルギー消費削減率100%以上が求められる点が、従来のZEHとの大きな違いです。これにより、GX志向型住宅は単なる「ゼロエネルギー住宅」に留まらず、エコロジーとハイパフォーマンスを両立させた未来型住宅となっています。

 

脱炭素社会の実現に向けた「住宅」の役割とは?


GX志向型住宅は、家庭のエネルギー消費を根本から見直し、脱炭素社会の実現を加速させる重要な役割を担います。家庭で使用されるエネルギーは、国全体のCO2排出量の大きな割合を占めており、これを削減することが持続可能な社会づくりにおいて不可欠です。

省エネ性能の強化と再生可能エネルギーの利用を通じて、エネルギー自給自足に近い住まいを実現するGX志向型住宅は、地域密着型のエコライフを普及させる起爆剤となると期待されています。2050年に目指すカーボンニュートラル達成に向けて、GX志向型住宅による建築・住居分野での対応は、国全体の脱炭素目標達成に大きく寄与します。

 

環境省と国土交通省が求める省エネ水準


GX志向型住宅が採用すべき省エネ水準については、環境省と国土交通省が共に具体的な基準を設定しています。例えば、断熱性能では最低でも等級6以上を満たすことが求められ、これは従来の一般住宅やZEHを超える水準となります。また、一次エネルギー消費量の35%以上削減、再生可能エネルギーを含む総エネルギー消費削減率100%以上の技術要件が加わっています。

特に注目されるのが、エネルギー消費削減のために太陽光発電システムなどのクリーンエネルギーの導入が事実上必須とされており、このシステムによって光熱費の削減効果も期待されます。これらの条件を満たすことで、補助金制度の対象となり、導入コストの一部を賄うことが可能です。

 

GX志向型住宅の性能と基準


 



 

戸建住宅におけるGX志向型住宅は、以下の基準に当てはまることが必要です。

 

断熱性能等級「6以上」であること


GX志向型住宅では、断熱性能等級6以上が求められており、これにより住まい全体で高い断熱効果が実現します。断熱性能等級6とは、外気の影響を最小限に抑え、室内の温度を一定に保つ能力を示します。そのため、季節を問わず快適な室内環境が維持でき、冷暖房への依存度が低減します。これによりエネルギー消費の抑制が可能となり、GX志向型住宅が目指す脱炭素社会実現に向けた一端を担っています。また、断熱性能の向上は結露の発生を防ぐ効果があり、住まいの耐久性が高まるという利点もあります。

 

一次エネルギー消費量の削減率が基準を上回ること


GX志向型住宅では、一次エネルギー消費量を再生可能エネルギーを除いて35%以上削減することが求められています。これを実現するためには、最新技術の導入が欠かせません。高性能な断熱材の使用や、熱交換換気設備、エコキュートなどの省エネ機器の活用が挙げられます。また、窓の種類や配置による自然光の活用も重要で、昼間の照明使用量を減らすことができます。これらの技術を組み合わせることで、住宅全体としてのエネルギー効率を大幅に向上させることが可能です。

 



 

参照)環境省ホームページ「住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案を閣議決定」

 

GX志向型住宅のメリット


 



 

GX志向型住宅には以下のようなメリットがあります。

 

環境に優しい


快適で心地の良い家を建てることで、二酸化炭素の排出量を抑え、環境保全にもつながります。

 

資産価値の向上


環境性能が高いということは一般的な住宅に比べ市場価値が非常に高いということであり、今後もさらに価値が高くなると予想できます。つまり、賃貸したり売却したりする場合にも、この資産価値の高さによって金額が高くつく傾向にあります。

 

光熱費の削減が期待できる


GX志向型住宅は、従来の住宅に比べて高い省エネ性能を実現する設計が特徴です。断熱性能等級6以上の基準を採用し、再生可能エネルギーの利用や効率的なエネルギー管理システムにより、家庭全体のエネルギー消費量を抑えることができます。その結果、光熱費の大幅な削減が期待でき、家計に優しい生活が実現します。特に、冷暖房のコスト削減は大きく、年間を通じて安定したエネルギー効率を提供するため、経済的な負担を軽減することができます。

 

GX志向型住宅を新築すると補助金はいくらもらえる?


 



 

GX志向型住宅に認定された場合にもらえる補助金は、1戸あたり最大160万円です。また、対象者は全世帯なので、注文住宅や分譲住宅、賃貸住宅といった住宅の種類による違いはありません。

 



補助金を申請する際は「対象工事の着手日」と「対象地域」の2点には注意が必要です。まずこの補助金は、2024年11月22日以降に基礎工事より後の工程に着手した住宅が対象です。また、土砂災害特別警戒区域や災害危険区域に立地する住宅など原則対象外(一部例外規定が設けられる場合もあり)となる地域があるので、事前に住宅取得予定地が対象となるエリアかどうかをよく確認する必要があります。

 

最大160万円の補助金対象条件


令和6年度より開始される「子育てグリーン住宅支援事業」では、GX志向型住宅の新築や省エネ改修を行う場合、1戸あたり最大160万円の補助金を受け取ることができます。この補助金を受けるためには、いくつかの条件が設けられています。上記の表の通り、対象となる住宅は、断熱等性能等級6以上の住宅でUA値が0.46以下であることが求められます。また、一次エネルギー消費量の削減率が再生可能エネルギーを除いて35%以上である必要があり、さらに再生可能エネルギーを活用することでエネルギー消費削減率が100%以上であることが条件です。

 

全世帯を対象とした支援策の魅力


「子育てグリーン住宅支援事業」は、その名前に子育て世帯を含んでいますが、全世帯を対象としている点が特徴です。40代や50代以上の夫婦世帯、独身世帯など、子どもの有無や年齢にかかわらず誰でも申請可能な点は、多くの人々にとって魅力的です。

さらに、この支援策では、住宅の省エネ性能への取り組みを評価する仕組みが用意されており、GX志向型住宅の普及を通じて2030年目標、さらには2050年の脱炭素社会の実現を目指しています。これにより、国としても幅広い層に省エネ住宅を普及させる方針を推進していることがわかります。

 

補助制度の申請手続きと注意点


補助金を受けるには、申請手続きが必要です。まず、事前にGX志向型住宅であることを証明するための書類を準備し提出する必要があります。工事前には適切な申請を行うことが求められ、計画段階での申請漏れが無いよう注意が必要です。申請は、住宅会社や設計士と協力して行うことが一般的です。

さらに、申請に際しての注意点として、補助金交付の際に指定された各基準を確実に満たしていることが求められます。不備がある場合、補助金が受け取れなくなる可能性もあるため、条件をよく確認しましょう。また、その年度の予算が上限に達すると受付が停止される可能性があるため、早めの手続きが推奨されます。

 

まとめ


 



 

今回は、GX志向住宅の基準・条件、補助金要件、メリットについて紹介しました。子育てグリーン住宅支援事業において新たに追加されたGX志向型住宅は、「すべての世帯が対象となる」「最大160万円の補助金を活用可能」などのメリットがあります。しかし、長期優良住宅やZEH水準住宅よりも高い仕様・性能が求められるため、断熱性・気密性の高い住宅の施工実績が豊富な住宅会社に依頼する必要があります。

 

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