この記事では、20代で注文住宅を建てるときの相場について知りたいという方に向けて以下の内容を解説します。

・注文住宅を建てる人の年齢分布について
・20代で注文住宅を建てるときの相場
・20代で注文住宅を建てるデメリットとメリット

この記事では20代での注文住宅購入の相場から、年収・頭金についても紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

 

注文住宅を建てる人の年齢分布について

20代でのマイホーム購入は、決して早いわけではありません。国土交通省住宅局による「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」では、20代で注文住宅を購入する人が15%前後の割合を占めています。



引用）令和3年度 住宅市場動向調査報告書より

また、「注文住宅」や「分譲戸建住宅」は、20代で家を購入した方の割合が、そのほかの住宅の種類（新築分譲マンションや中古住宅）と比べても高く、将来を踏まえた長期的な住まいとして注文住宅・戸建住宅を選ぶ方が多いことがわかります。

 

 20代で注文住宅を建てるときの相場は？

20代で注文住宅を建てるときの相場は、土地＋建物の合計額で2,400万円〜3,200万円が現実的な金額です。理由としては、年収によって住宅ローンで借入可能な上限額が決まるためです。国税庁の「民間給与実態統計調査（令和3年分）」によると、20代の平均年収は20〜24歳で268万円、25〜29歳で366万円です。住宅ローンの借入上限額は、一般的に年収の6〜8倍となるため、2,400万円〜3,200万円が20代で注文住宅を建てるときの相場の金額と言えるでしょう。

20代で注文住宅を建てるデメリット3つ

次に20代で注文住宅を建てるデメリット3つをご紹介します。

 

金利が高く設定されることがある

多くの人は住宅ローンを組み、注文住宅を建てることになるでしょう。そのとき20代であると住宅ローンの金利が高く設定されることがあります。理由としては20代で住宅ローンを組むときの返済期間が長期化すればするほど、返済額に占める金利負担が大きくなるためです。

 

大きなライフイベントに対応しづらくなる

20代は転勤や転職など、まだまだ将来の不確定要素が多いです。

さらに結婚や出産というようにさまざまなライフイベントが起こり得るため、考えるべきことが多くなってしまいます。自分のなかで計画を立てていたとしても、急な転勤など思い通りにならないこともあるでしょう。

 

購入の選択肢が限られる

20代はまだ収入が低いこともあり、購入できる住宅の選択肢が絞られてしまいます。住宅ローンの借入金も、収入に応じて決まります。そのため、30代・40代と比べて収入が少ない20代では、借入金額が少なくなる可能性が高いでしょう。しかし30代・40代では借入金が多くなることで、返済が厳しくなる可能性もあります。

20代で注文住宅を建てるメリット4つ

次に20代で注文住宅を建てるメリットを4つ紹介します。

 

住宅ローンの返済期間を長くできる

20代で住宅ローンを組むことにより、住宅ローンの返済期間も長くすることができます。返済期間を長くするほど、月々の返済額を抑えられます。住宅ローンの最長である30年・35年を有効に使いながらも、定年までに完済できるのが20代の強みです。近年では40年の返済期間を設けている金融機関もあるのでぜひ有効活用してみてください。

 

月々の返済額を比較的少額にできる

上記でも説明した通り、返済期間を長くするほど、月々の返済額を抑えることができます。住宅を購入することで住まいへの費用が確定するため、月々の収入から住宅ローンを支払い、余った分を投資に回すといった資産形成もできるでしょう。将来に向けて徐々に収入が増えていくことで、さらに資産を増やすことも可能となります。

 

余計な賃料の支払いがなくなる

20代でマイホームを購入することで賃貸の入居期間が短くなり、その分の家賃を節約できます。実際に「家賃がもったいない」と感じて住宅を購入する方は多くいます。家賃は支払い続けていても自分の資産になるものではありません。マイホーム（主に土地）は最終的に自分の資産になるため、早い段階から購入することで長期間賃貸に住むよりもお得です。

 

将来的に持ち家があるという安心感をもてる

20代で、マイホームを購入すると、将来的に持ち家があるという安心感をもつことができます。20代で家を購入することで住まいへの費用が確定するため、月々の収入から余った分を投資に充てるといった資産形成や、住宅ローンを組むときには団体信用生命保険に加入することが一般的であるため、毎月の保険料の見直しも可能です。住宅ローンを完済して定年を迎えられれば、心の余裕も生まれ将来への不安も少なくなるでしょう。

まとめ

この記事では、20代での注文住宅購入の相場から、年収・頭金についてご紹介しました。20代で注文住宅を建てるにあたってメリットもデメリットもありますが、長期的な視点で検討することが重要です。憧れだけで安易に住宅の購入を決定してしまわずに、ハウスメーカーや金融機関とじっくり相談し、無理のないよう計画するようにしましょう。

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