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【コラム】雪に強い家とは?検討すべき屋根形状と断熱法について徹底解説

2024年11月22日

家を建てるとなったら、外観、間取り、生活動線など様々なことを考えると思います。しかし、家を建てる地域によっては、気候や地形についても考慮しなければいけません。特に雪国で家を建てるのなら、温暖な地域とは違う視点の家づくりが必要になります。雪国での家づくりにはどんな特徴があるのでしょうか。本記事では、雪国の家づくりについてその特徴や、家を建てる際の注意点などについて詳しくご紹介します。

 

雪国での家づくりにおける基本的な考え方




雪国の家づくりにおいては、その独特の気候条件をしっかりと考慮する必要があります。冬季には大量の雪が降り積もるため、温暖な地域の住宅とは異なる特性を有する必要があります。雪に強い家を建てるために、屋根の形状や断熱対策、そして耐雪性など、いくつかの重要な要素が考慮されます。これにより、快適かつ安全な住環境を確保することができます。

 

雪国で家を建てる際の注意点




 

雪国で家を建てるとしたら、どのような点に注意するべきでしょうか。温暖な地域と比べると寒い冬が長く続く雪国では、大雪への対策をはじめ、冬の生活に重点を置いた住宅にする必要があります。

 

高気密・高断熱の重要性


雪国では、寒冷な気候による影響を最小限に抑えるため、高気密・高断熱の性能が非常に重要です。高断熱な住宅は、暖房効率を高め、室内の快適な温度を保つことができます。また、高気密な構造は、冷たい外気の侵入を防ぐ役割を果たします。これらの要素が組み合わさることで、冬場の光熱費を抑えつつ、快適な室内環境を維持することが可能です。

 

屋根形状の選択肢


雪国に適した屋根形状の選択は、住宅の耐雪性と安全性を左右する重要なポイントです。屋根の形状は、積雪の重量や滑り落ちる雪の処理方法に大きな影響を与えます。例えば、急勾配の屋根は積雪を自然に滑り落とすことができ、積雪荷重を軽減する効果があります。また、融雪式の屋根は、屋根上の雪を溶かすための技術を駆使しており、雪下ろしの手間を減らすことができます。これらの選択肢を組み合わせることで、雪に強い家を実現することが可能です。

 

入念な寒さ対策


雪国に強い家を建てるためには、二重窓の採用を検討する必要があります。二重窓は室内の暖かい空気を外に逃がさず、外部からの冷気をシャットアウトする役割があります。これによって、暖房効率を高め、光熱費の節約にもつながります。また、二重窓は結露を防ぎ、カビの発生を抑制する効果もあります。加えて、窓や玄関周りに雪囲いを設けることで、風雪から建物を守り、耐久性を向上させることができます。雪囲いは、一時的に雪が溜まることを防ぎ、建物への物理的な負担を軽減する効果があります。

 

積雪荷重を考慮する必要がある


雪が積もった屋根にかかる荷重を積雪荷重と言います。雪は水分を多く含み、非常に重いため、積雪荷重を超える重さの雪が積もると住宅が危険な状況になります。そのため、雪に住宅が押し潰されないよう、積雪荷重を計算した施工が義務付けられています。積雪荷重は1平方メートルあたりの積雪量が定められ、よく雪が降る地域(多雪区域)とそれ以外の区域で分けられています。雪国は多雪区域とされ、1平方メートルあたり30N(ニュートン・約3kg)が積雪荷重です。多雪区域に指定されている地域で家を建てる場合には、この基準を守った設計を行うことになります。

 

外壁素材の選択


屋根から落ちた雪を置くスペースが狭い場合など、雪が外壁に接触したままの期間が長くなると凍害が起きる可能性があります。そのため、できるだけ凍害に強い(凍害が起こりにくい)素材を選ぶ必要があります。凍害とは寒冷地で起こりやすい現象です。コンクリートの水分が凍結と融解を繰り返すと、水分が膨張してしまい、やがてコンクリートを劣化させてしまいます。放置しておくと外壁だけではなく、家全体に悪影響が出てしまいかねません。もちろん、雪国の建築会社は凍害に関する知識や対策を備えた住宅造りをしています。外壁の素材も雪国に適したものを勧めてくれるでしょう。凍害対策についてもぜひ質問してみてください。

 

屋根形状の特徴と雪対策の工夫




 

雪国での家づくりでは、どのような屋根形状にするかを検討することが大切です。

 

無落雪住宅


無落雪住宅は、屋根に積もった雪をそのまま屋根上で自然に処理するデザインを特徴としています。このタイプの住宅は、雪を落とす必要がないため、周囲に住宅が密集している地域や、雪を落とせない立地に適しています。フラットな屋根形状であることが多く、最大1.5mまでの積雪に耐えられる設計が採用されています。積雪荷重に対応するため、しっかりとした構造体の強度が必要です。特に豪雪地帯では、こうした無落雪住宅が現地の気候に適応した選択肢となります。

 

落雪式住宅


落雪式住宅は、比較的急勾配の屋根を持ち、雪が自然に滑り落ちる設計です。このタイプの屋根形状は、雪を自動的に地面に落とし、屋根に積もりすぎて負担がかかることを防ぐ工夫がされています。落雪により、屋根のメンテナンスの手間を省くことができ、定期的な除雪作業の必要がないことが利点です。落雪時の安全を確保するために、しっかりとした排雪スペースや防護策も考慮することが大切です。

 

消融雪型住宅


消融雪型住宅は、最近増えている選択肢の一つで、屋根に積もった雪を溶かすための設計がなされています。太陽光や燃料などのエネルギーを利用して、屋根表面の温度を上げ、雪を効率的に融かす技術が導入されています。この方法により、雪の重みを軽減するとともに、落雪の危険性を減少させることができます。また、消融雪型住宅は、特に雪国に強い家として、気候に応じた先進的な対策を講じることで、居住者の快適さを向上させることが可能です。

 

断熱のポイント




 

雪国で住宅を建設する際には、高性能な断熱材の選択が肝心です。断熱材にはグラスウール、ウレタンフォーム、セルロースファイバーなどがありますが、それぞれの特徴を理解し、適切な位置に配置することが求められます。特に屋根、壁、床下など、断熱材を施す位置は建物の寒さ対策に直結します。適切に配置された断熱材は、外気の影響を抑え、室内温度を一定に保つことができます。このように断熱材の選択と配置は、雪国に強い家を実現する上で非常に重要な要素です。

 

雪国に強い家の特徴を抑えて、安心・安全な家づくりを進めよう




 

雪国では、積雪量に耐えられる家づくり・雪に影響されにくい生活スタイルなど、快適な生活を送るための工夫がたくさんあります。雪国で家を建てる際には、屋根形状や寒さ対策などポイントを抑える必要があります。

ユニテハウスでは、お客様のご状況や予算に合わせた提案をいたします。「まずは話だけでも聞いてみたい」という方でも気軽にお問い合わせ・資料請求ください。

 

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