この記事では、注文住宅で中庭を設置したい方や中庭を造る際のポイントを知りたい方に向けて以下の内容を解説します。

・中庭の種類や注意点
・中庭を設置するデメリットやメリット

中庭を設置する際に抑えたおきたいポイントを具体的に解説します。中庭の設置を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

中庭の種類は？

はじめに、中庭の種類について解説します。

 

コの字型

コの字型は、カタカナの「コ」の形をしているため、面している部屋は角部屋になります。比較的採光が取り入れやすいので、室内を明るくしたい方におすすめです。但し、近隣の建物や間取りの向きによっては日光が遮られてしまうため注意が必要です。また、隣家に高さがある場合、中庭の様子や室内が見えやすくなってしまいます。室内にはカーテンやパーテーションを置くなど工夫をすることでプライバシーを確保できますよ。

 

ロの字型

家の中心に設置するタイプがロの字型です。中庭の四方が壁や窓で覆われているので、水はけが悪くなりがちです。そのため、設計の段階で太い配管を設置することで対策をしておきましょう。また、中庭を中心とした生活導線になるため、家からいつでも中庭が見えます。おしゃれかつ開放感があるので、室内が広く感じやすいのがメリットです。また、室内から中庭の様子が見えやすいため、子供を遊ばせる際にも安心ですね。

 

L字型

アルファベットの「L」の形をしているL字型は、横幅が広くパノラマのような開放感があります。縦幅が狭いことで、開放感があるのに隣家からの視線が気になりにくいので、プライバシーを確保しやすいです。そのため、子供を遊ばせたり洗濯物を干す場所としても活用しやすいですね。しかし、間取りによっては費用が高くなる場合があるため注意が必要です。

 

中庭を設置するデメリットは？

次に、中庭を設置するデメリットについて解説します。

建築費がかかる

中庭を付ける場合、通常の住宅の建築費に比べて約1,000万円ほど割高になります。割高になる理由として、設計や工事の手間・使用する建材が増えるなどがあります。また、中庭に設置する設備やデザインにこだわるとさらにコストがかかる傾向にあります。そのため、あらかじめ余裕をもって資金を準備すると安心ですよ。
（参考URL：https://imura-k.com/article/entry/1687）

 

気温の影響を受けやすい

中庭を設置することで、室温が外の気温の影響を受けやすくなります。そのため、壁や床などの断熱性能を高める・断熱ガラスの窓を使用するなど対策しておくのがおすすめです。出入り口に大きい窓を設置する場合は断熱効果が得られにくいため、室内にパーテーションを置いて照り返しを防ぐ・風通しの良い間取りにするなど工夫しましょう。

 

メンテナンスに手間がかかる

中庭はメンテナンスに手間がかかります。特に、中庭を設置するにあたり水はけの良さが重要なポイントです。一般的に水はけを考慮して太い配管を設置しますが、定期的にメンテナンスしておかなければ詰まってしまいます。大雨などで水が溜まると住宅に被害が及ぶ可能性があるため、定期的にメンテナンスをしておきましょう。

 

中庭を設置するメリットとは？

最後に、中庭を設置するメリットについて解説します。

風通しや日当たりが良くなる

中庭を設置することで、風通しや日当たりが良くなります。但し、種類や周りの環境によって採光の取り入れやすさが異なるため、間取りに合わせて確認が必要です。隣家が高い建物だと室内が暗くなりがちなため、間取りを工夫しましょう。また、中庭があれば洗濯物を乾きやすい環境で干せるので、室内外問わずメリットが豊富ですね。

 

プライバシーを確保しやすい

中庭の種類によってはプライバシーを確保しやすいです。特に、縦幅が狭いL字型の場合は隣家の視線が気になりにくいので、洗濯物を干すのも小さい子供を遊ばせる際も安心ですね。室内が見えやすい場合は、パーテーションを置くなどで工夫できますよ。

 

安全な子供の遊び場になる

中庭があると子供を安全に遊ばせられるため安心です。公園などの屋外では、車や危険な物・不審者などに注意が必要なため、子供から目を離せません。しかし、中庭があれば心配事が比較的少なくなるうえに、家事をしながら見守ることもできます。時間を気にせず思う存分遊ばせられるので、子供も大人も嬉しくなりますね。

 

中庭を設置する際の注意点は？

中庭を設置する際には、水はけの良さや間取りに注意しましょう。中庭は水が溜まりやすいため、太い配管の設置や定期的なメンテナンスが必要です。豪雨で水が溜まってしまった際などに慌てないよう、前もってメンテナンスを依頼する業者を決めておくと安心ですよ。また、中庭の種類によっては採光が取り入れにくいため、間取りや周囲の環境を考慮しましょう。

 

まとめ

中庭を造る際は、生活スタイルにあわせて種類を検討しましょう。水はけのコンディションや定期的なメンテナンスに手間がかかるのがデメリットですが、家族と過ごす時間をより楽しめるという魅力があります。ぜひ中庭を設置して上手に活用してみてください。

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